バザリ(Basari) – NGO版とNSV版のルールの違いについて

NGO版バザリを遊ぶ機会があったので、持っているNSV版とのルールを比較してみました。
NGOは、ニューゲームズオーダーの、NSVは、Nürnberger Spielkarten Verlagの略です。

バザリは市場を巡って宝石を集めるゲームです。他の商人を出し抜き、交渉し、より多く宝石を得て勝利を目指します。Reinhard Staupe作。交渉、バッティングの要素があります。

ちなみに、メビウス訳ルールだと、「バサリ」と濁らないです。

バサリ – play:game

コンポーネントの違い

まずもって、NGO版はボードゲームであるのに対して、NSV版はカードゲームなので、このことによるルールの違いもあります。

NGO版

特筆すべきは、コンポーネントの豪華さでしょう。4種類の宝石一つひとつが違う形をしています。メインボードがあり、さいころで市場を巡ります。詳細は、オフィシャルサイトをご覧ください。

バザリ – New Games Order, LLC.

NSV版

こちらはカードゲームなので、非常にコンパクトです。他のNSVのカードゲームと同じサイズにカードと宝石が入っています。NGO版と異なり、こちらの宝石はよく見る汎用的な宝石です。

NSV版バザリ箱絵

NSV版バザリ コンポーネント

コンポーネントは、カードと宝石とルールのみのコンパクトさ。

NSV版バザリ カード

上段がどこにいるかを示すカード。隠れていますが、カードの下段に宝石が示されています。宝石アクションを実行した場合に得られる宝石です。

下段はアクションカード。他プレイヤーとバッティングしないように、このカードを出します。NGO版はタイルですが、NSV版はこれもカードです。

ルールの違い

2作品のルールの違いを表にまとめました。

NGO版 NSV版
アクションの実行順 希望者が一人だったアクションのあとに取引。複数取引の場合は、さいころ、金貨、宝石の順。 労働者、勝利点、宝石の順。
アクションを2人が希望した場合の取引の提案順 勝利点上位者の順(同位の場合はさいころによる) 赤い宝石を多く持っている者、同じの場合は、黄色い宝石、緑の宝石、青い宝石、勝利点、労働者の数の順で多く持っている者。それも同じだった場合は年長者。
決算時の宝石を多く持っていた場合の返却数 3個 半数(端数切り上げ)

まとめみたいな感想

NGO版ルールはシンプルでわかりやすい印象です。メインボードがあるので、市場を巡る感が直感的です。一方、交渉については先に提案できる方が有利に思える点と決算時の宝石の返却数は多いほど差が広がりにくい点で、ともにNSV版の方がよりゲーム展開が変わりやすく、遊びやすい気がします。

いかがだったでしょうか。どうやら自分はルールを理解するのが好みのようなので、また機会があれば比較したりして遊んでみたいと思います。

NGOは、公式ウェブサイト上でルールを公開しているので、ルール好きにとって、とてもありがたいです。感謝!

参考リンク

バザリ 日本語版(NGO版)は、こちらから購入できます。